しゃばけ外伝『えどさがし』を読んでみたら、勉強になった

こんにちは。

小山内藤花です。

 

盆休みで実家にいましたが、

恐ろしいほど生活習慣に差異があり、

その乱れから若干体調不良気味でした(汗

 

まったりするのも悪くないけれど、

これに関しては、なんとかして乗り越えたい問題です。

 

さて、そんな田舎の実家にて、一冊の本を借りてきました。

 

えどさがし しゃばけシリーズ (新潮文庫)

えどさがし しゃばけシリーズ (新潮文庫)

 

 

しゃばけという人気シリーズだそうで、母親が読んでいるのは知っていましたが、

ついぞ手に取ったことはありませんでした。

 

外伝ではありますが、おすすめされたので、この機会に読んでみることに。

 

読んでみて

 正直、面白い、という感想より先に、

勉強になる、という感想の方が先立ちました。

 

もちろん、面白いことには違いありませんでした。

しかしそれよりも、自分にとって新しいと感じることがありまして、

それは、

文章の簡潔さでした。

 

文章の簡潔さ

その簡潔さは読み始めてすぐ、

「え? こんなんでいいの?」

と、驚きが出てしまうくらい、描写がごくごく簡単に抑えられていて、

「もはやラノベじゃん、漫画じゃん、」と思ってしまうほど。

 

しかし読み進めていく内に、

「これでいいのか~」

と納得してきて、次いで感嘆し始めました。

 

これだけあっさりさっぱりしているからこそ、

登場人物たちの会話や独白を邪魔しない。

どころか、その会話をより滑らかにしている印象があります。

 

会話や行動を一々細々と書いてあるわけじゃなく、

地の文で省略されていることで、読み手は想像の中で補いながら、

どんどんページを繰っていくことができる。

 

各短編のどの物語にも、登場人物は謎と対峙するのですが、

推理を行っていくときでも、人物だけが延々と状況を説明したり、

反対に、地の文だけで説明したりすることはなく、

適当な案配で交互に配置されているためか、

長々しくなりがちな状況説明にも、だれることなく読み進めることができるのです。

 

これが物語りの技術か、と思いました。

 

まとめ

今回読む機会に恵まれた、『えどさがし』。

個性的な登場人物が活躍する様子、人情などの作品の内容もさることながら、

その語り口にも面白さを発見し、新しい小説に出会った思いです。

 

この作品はしゃばけシリーズ内で登場した人物たちの短編集ですので、

実際に本シリーズを読んでからの方が、一層面白く読めたかもしれません。

ですが、初めて読む人でも十分に楽しめる作品です。

 

そして恐らく、しゃばけというシリーズは、巻数を重ねれば重ねるほど愛着がわいてくる類のキャラ物語かと思われます。

外伝読んだ現時点において、自分は既に気になってそわそわしてます。

 

しゃばけシリーズについて、その面白さについては、

公式サイトがあるのでよろしければこちらで ↓↓↓

https://www.shinchosha.co.jp/shabake/about/

 

 

 

ここまで読んでくださってありがとうございました。