就活にて塾の勧誘を受けた話3

こんにちは。

小山内藤花です。

 

今回でラスト、

就活にて塾の勧誘を受けた話 

というわけで、

早速行きましょう。

 

 

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連絡が来るまで

前回、とうとう非営利の?塾の勧誘を受け、

激しい攻防(防戦一方)を繰り広げました。

 

なんだかんだあって何とかその日はしのぐことができまして、

その後もLINE電話などでいろいろなイベントの参加お誘いを受けることに……

 

始めはお互いに情報交換しましょう、

で始まった関係ですが、

 

その時までにはすっかりお客さん。

 

イベント集客のための御しやすそうな一人としてしっかりマークされていたわけです。

 

しかし、そうしたイベントは実際にはとても有益なもので、

足を運んでみたものの中からは、

内定につながったものもありました。

 

ただ、ごりごりのベンチャーが集まるようなイベントの勧誘であることが多く、

そうした中へ入っていくのはちょっと……

という精神状態でしたので、

 

意識高い系の、心臓に毛が生えているような怪物たちが集まっていそうな想像図が頭の中に一瞬で浮かんだものには丁重にお断りを入れました。

まあ、当然そこでもなんだかんだ駆け引き(?)があったのですが……(精神へのダメージ大!)

 

しかし直接会っていないのは大きく、

その間に自分は就活を進めていき、

その間に内定を一ついただくことができたのも手伝って、

少しずつ回復していっているように思えました。

 

そして、そんな折です。

再び連絡が来たのは……

 

 

会ってお話しませんか?

きました。

いつかは来るのではないかと思いつつ、

半ば忘れかけてもいました。

 

今思えば、あの時にLINE上できっぱり否とはねつければそれで済んでいたのかもしれません。

 

しかし、その時の自分は、

喉元過ぎればなんとやら、

どういうわけか以前コテンパンにされたことを軽視して、

 

今度こそ面と向かってNOと言ってやる、くらいの気概でいたのです。

いやはや、おそろしや……

 

再び面会

その日、とある企業の2次の集団面接を終え、一緒だった人たちと話をしているのを切り上げて(自分にとってはこれだけでも拍手もの)、

待ち合わせ場所へ向かいました。

 

すると、

「何かありましたか?なんか顔つき変わりましたよ」

という反応。

 

「そうですかねー。自分では全然変わってないと思うんですけど」

と謙遜しつつ、変わっているのかねえ、とまんざらでもない気分にもなりました。

が、同時に相手が豪快に笑いしゃべり出し、話の主導権を握りっぱなしにしていくのを自覚すると、

 

(あなたに会ってなかったからだわこれ……)

 

と嫌な予感が……。

 

そして食事しながら話を、というわけでその人の案内のまま繁華街の中へ。

こうしたごみごみした中へも度々大人たちと共に足を運んでいるのか、煙草をふかしながら慣れた様子であんな話やこんな話をしていきます。

 

困ったのが恋愛話。

裏路地を覗き込みながら露骨なことを言われると、ヒヨっ子の自分はどう反応したらいいのか困惑せざるを得ませんでした。

 

戦場(?)に到着

そして到着、焼肉屋。90分1080円食べ放題。味はともかく肉食った、という満足が得るならここ、というわけでそこになりました。

 

まだ早い時間だったのでお客さんはまだ少ないようでした。

 

遅れて出てきた店員さんが何名か尋ねると、あまりよく聞き取れなかったのか、

「は?」

と聞き返します。

それがもう一度繰り返された後、席へ向かったのですが、

その途中、

「あの店員今絶対キレたな」

と同意を求めてきました。

 

自分は、

いや、お互いはっきり聞き取れなかったから……

というようなことをもごもご呟いたと思います。

 

まあ、大したことではありません。

ただ、何とはなしに嫌な感じはしました。

倦怠感漂う店員と、店員を人として見ない客、という構図が頭の中で出来上がるのが、

どうしようもなく気持ち悪いものでした。

 

まあ、それはそれとして、置いておきます。

ともかく、自分たちは席に着き、食事しがてら話を始めました。

今度は最初から例の勧誘の話題についてです。

始めからクライマックスです。

 

変わらぬ苦痛

しかし、結果から言えば、大惨敗です。

言わんこっちゃない。ちっぽけな自信など紙切れのように吹き飛びました。

 

聞くとメリットしかないように感じられ、

それを選択しない自分は救いようのない大馬鹿者のように思えてくるのです。

そこで成長することを望んでいないことが大変な罪悪なように思えてくるのです。

 

成長自体を拒んでいるわけではありませんが、

その塾に入ることはためらわれました。

 

今この瞬間でさえ自己肯定感が風前の灯火なのに、

さらなる猛者たちがうごめいている中へ放り込まれた暁には、

間違いなく自分はくたばっちまうだろうと。

何かを始める前から、完膚なきまでに打ちのめされてしまうだろうと。

 

もう少し段階を踏んで成長していきたい、

こう申し出たら、

 

劇薬入れましょ、

と全く引かない。

 

またあの日の苦悩が再現されます。

延々と引き伸ばされる問答。

削られていく精神。

うんと言わない自分に対して、少しずつ呆れと苛立ちを募らせていく(ように感じられる)相手。

 

ひたすら苦痛でした。

なぜ?どうして?なにが不安なんですか?

繰り返される問いに対して有効な、自分の中の漠然とした不安を言語化できないのが嫌でしたし、

 

こう決断力がない自分を自覚するのも情けなかったです。

 

食べ放題の90分はあっという間に過ぎ、

カフェに入って閉店までいたのもあの日と同じ。

 

全然成長してない……とどんどん惨めな思いが募っていきました。

 

 

せめてYESだけは言わないようにしておかないと……

 

と思っていましたが、

 

思わぬところで均衡は崩れました。

 

 

本当はちゃんと入って欲しいんですが、

特別に見学してから決めていいですよ。

 

それに参加したら入らざるを得ない心理状態に追い込まれるんだろうなあ、

と思いましたので、

それもう~ん、と渋ったのですが、

 

それを相手はやや強引に攻めてきて、

いつ空いてますか、いつなら大丈夫ですか、

と聞いてきました。

 

空いてる日は……

ええと……○○なら……

 

こう口に出してしまった途端、

相手は、

 

なら、ここなら大丈夫ですね、

話は通しておきますので、

また連絡しますから、

忘れずに来てくださいね

 

と、約束を取り付けてしまいました。

 

いや、自分はそんな約束した覚えは……

 

と何か反論しようとしても時すでに遅し、

その時いた場所は駅付近で、

約束が取り交わされるや否や、

 

ではお疲れ様です~

 

と別れることに……

 

その後とてつもなく重い体を引きずって、電車に揺られて家にたどり着きました。

寝込みました。

 

結末

約束をしてそれからどうなったのか……

結果としては、その見学に赴くことはありませんでした。

 

約束を強引にとりつけられて、

それでもどうやって断りの連絡をいれようか、この期に及んでうじうじしている内に、

あっという間に前日になって、

ああどうしようどうしよう……!!

どんどん気分が悪くなっていき、また寝込みました。

そして目が覚めると、約束の時間を過ぎていて……

その日もまた寝込むことになりました。

 

それ以来、連絡はありません。

見限られたのでしょう。

 

そして情けないことに、それにほっとしました。

 

まとめ

今回の事件は自分の未熟さや無責任さが大いに露呈された、大変な恥となった一連の事件でした。

 

大型合説イベントで一人いるところに声を掛けれれ、誘われるまま話を聞き、

意識高い系の集まる塾の勧誘を受けました。

 

塾自体への疑念と、

精神的虚弱から脱しつつある自分にとって、それは自分にはきつすぎる環境だと、

一旦はうやむやにしました。

 

その後、就活イベントの

就活に本腰を入れ、少しずつ自己肯定感を取り戻しつつあるところへ、

また塾のお誘いが……。

 

はっきりNOとはねつけられないので話は長引き、精神が削られていくことになり、

最後はまたうやむやのまま、連絡が途絶え、この事件はあっけない幕切れとなりました。

 

 

ついにその塾の実態は分からずじまいでしたが、

人によっては、メリットだったのかもしれません。

その人自身、所属してもいますし、

お金の勉強などは実際に今後の役に立っていきます。

 

ですから、その塾がどうのこうのというのは、その人の話によれば、

成長志向の人にはもってこいの環境だったわけです。

 

 

自分は損をしたのかもしれませんし、

愚かだったのかもしれません。

 

ただ、これほどうじうじしていた自分に対して、あれほど強引に迫ってきたのには、訝しみを覚えずにはいられませんが……

 

しかし、今回の一連の事件から言いたいのは、

そんな自分の恥や愚かさや、その人への非難などではなく、

 

今回のシリーズの冒頭でもお伝えしましたように、

世の中にはこんな人もいるんだなあ……

ということです。

 

その人は、成長を望まない、バイトやサークルに明け暮れて、仲間内でなあなあでやっている人たちとは関わらないようにし、

自己の目的のため、自己の成長のためにひたむきになっているようでした。

 

自分との折衝すらも成長の機会だったようです。

 

思う所はいろいろありますが、

今、思い返せば自分にとってかなり新しい人間でした。

 

 

これからもいろんな人に出会うとは思いますが、

その度に発見がありそうですね。

あまり嫌な思いはしたくないですけど……(切実)

 

 

ここまで読んでくださってありがとうございました。